業界人の職場の声  |

メーカー人の声

某自動車メーカーで仕事をしています。
排気系全般の部品設計を担当し、気がつけば10年以上の歳月がたちました。
これまで、仕事をしてきて良かったと思う事は、
やはり、自ら設計した部品が、新車に折り込まれ、世界中のお客様に使って頂けていると言う事です。
排気系の部品は、プラットフォームの下に隠れ、直接お客様が触れるような部品ではないのですが、
最初に製品化された時には、とても感動しました。
自動車雑誌などの紹介ページを見つけて、嬉しくなりました。
一方、CADの中で、日々見慣れていた部品が雑誌で紹介されていたりすると、
不思議な気持ちになった事を、今でも覚えています。
そして、今度は、もっと良い物を設計しなければならないなと思ったりもしました。
また、モーターショーなどの部品展示においても、
エンジンの影に隠れてはいましたが、展示させて頂いた事があり、
その時、お客様から、気持ち良いサウンドだね。頑張ってね。と励ましの言葉を頂き、
頑張ってきて良かったなと思う事もありました。
設計業務では、お客様の顔を見る機会が少ないのですが、
製品を使って頂けている、お客様の顔や意見を拝見する事ができ、とても良い経験だったと思っています。
設計業務は、性能目標を満足したり、周辺部品とのレイアウト制約など、
課題も多く、日々、ストレスもありますが、このストレスが多いほど、
製品化された時の喜びが大きくなると感じています。
私は、この製品化された時の喜びを感じる事ができた事が、
これまで、メーカーで設計業務をしてきて良かったと思う事です。


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