職業解説  |

施工管理の仕事

Engineer or inspector at a building site

施工管理という仕事をご存知ですか?名前だけは聞いたことがあっても、その内容まで詳しく知っている方はなかなかいないでしょう。施工管理とは、建設工事の現場で指揮や指導をする仕事。野球チームの監督が打ったり守ったりしないのと同じで、施工管理も実作業は行いません。各作業への指示出しや施工状況のチェックをメイン業務にしています。

実際、現場で建築作業にあたっているのは大工や左官工、塗装工、電気工といった専門職の人たちです。そんな職人さんたちがスムーズに作業できるように調整したり、作業に必要な資材を事前に発注したり、安全に作業できるような環境を作ったりといった調整や段取りを行う大事なポジションでもあります。また、施工管理は職人さんたちに作業をお願いする立場。コミュニケーション力と謙虚な姿勢、現場に携わる人全員が気持ちよく仕事できるような細やかな心配りといった人間力も求められます。

原価や作業工程、安全管理、人員の整理など、全体を把握した上でディレクションするスキルはあらゆる職種でリーダーとして活躍するために役立つスキルです。それに加え、多種多様な現場を経験できるのも施工管理で働く魅力の1つ。現場ごとに経験値を積んでいくことで、自然に応用力もついてきます。新しい工法や仕様が次々と導入される業界なので、指揮をとりながら最新の技術も身につけられるでしょう。

建設業界は残業が多い、土日出勤も当たり前といったイメージが先行しています。業界内では残業が多いのは当たり前という認識もあるようです。ただ残業時間については国の政策も関係し、業界全体で抑制の方向に動いています。転職することで環境を変えられるチャンスが大きい仕事ともいえるでしょう。建築業界に特化した求人サイトもあるので、見てみるといいかもしれません。業界全体で人手不足感が高まっており、転職市場もにぎわいを見せているため、これからより待遇のいい求人も出てくるはずです。タイミングを見ながら動いていけば、希望に合った仕事が見つけられるでしょう。


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